WordPressを使ったことがある方なら、大半が知っていると答えるほど人気のプラグイン「Jetpack」。1つのプラグインで40近い機能を持ちWordPressのカスタマイズはもちろん、SNSとの連携やWP高速表示支援の機能、この他、セキュリティサポートの機能までと、実に盛りだくさんの追加機能がほとんど無料で使える(バックアップ機能のみ有料)。もちろん、これらの機能はJetpackを使わなくても他のプラグインで代用することもでき、追加でphpを作成したりJavaScriptなどを使ったシステムを開発すれば代用することもできます。

プラグインを多用することは、サイトに負荷をかけることになりますし、それによって表示速度を落とす結果にもなりかねません。WordPressの高速化の多くは「キャッシュ」という技術を使ったものが多く、これは「一度ブラウザが読み込んだデータを記憶」し再表示スピードを上げる技術なのですが、初回アクセス時には言うまでもなく、機能しません。そのために、初回アクセス時に表示速度が遅く離脱されてしまっては、WordPressの高速化とは呼べないわけです。

様々なプラグインを掛け合わせて高速化させるのか、プラグインの中でもJetpackで一括管理し高速表示させるのか…

プラグインの役割は高速表示だけではなく、サイトのカスタマイズ性アップやセキュリティ、SNSとの連携など様々な分野を担いますので、このあたりは開発スキルと予算などの兼ね合いからバランスを取っていかなくてはなりません。また、レンタルサーバーの仕様によっては、相性があり、各プラグインが押し出している性能を充分に発揮できないこともありますし、逆にプラグインを有効にするとWEBサイトが正常に表示できないなどの不具合を招く場合もあります。

プラグインとの相性は何も、レンタルサーバーだけではなく、WordPressのテーマ・テンプレートとの相性もありますので、十分な検討が必要。

テーマ・テンプレートの開発に熱中してしまったあまりに、デザインに凝ることはできたけれど、各種機能を盛り込む際に余計な開発コストがかかってしまったり、サイトが重くなったり、サーバーへの負担を増大させてしまい、アクセスを取りこぼしてしまうと言ったマイナス影響が出ないように十分な検討が必要です。

今回は、Jetpackがもつ機能の中から、連携時にワンクリックで有効になる28の機能をONにした状態から検証をスタートし、PageSpeed InsightsとGTmatrixでの測定結果を比較していきたいと思います。

次回の記事では、Jetpackの機能の中から不要と思われるものを削除した場合の検証を行い、続いて代用プラグインがある場合、特にそれぞれの機能を発揮する人気のプラグインに代用した場合の検証結果を調査していきますので、お楽しみに。

Jetpack導入後のWP高速表示への影響比較

ここでは、各サーバー毎にJetpack導入による、各検証ツールでの計測結果をBefore-After形式で紹介していきます。まずは、デフォルトサーバーとなっている「さくらインターネット:共用サーバー:スタンダードプラン」におけるBefore-Afterです。

【さくらサーバー】
sakura-jetpack-before

downJetpackを導入すると
sakura-jetpack-after

さくらサーバーでJetpackを導入するとGoogle PageSpeed Insightsでの検証結果は悪化してしまいました。前回の検証から1記事加えており、トップページに「最新記事一覧」へのリンクボタンを追加していますので、若干のマイナス変化はいたしかたないでしょう。サーバーの応答時間は、前回「0.62秒」に対して、今回は「 0.90秒」という結果になりました。GTmatrixの測定結果を見てみましょう。

<Jetpack導入前>
本サイトの調査結果(GTmatrix)

<Jetpack導入後>
GTmatrix-def-jetpack

これは、非常に微妙な変化ではないでしょうか。

「PageSpeed Score」これは、Google PageSpeed Insightsの総合スコアを反映させたものと言われているのですが、実際にPageSpeed Insightsで計測した場合は、モバイル、パソコンともにマイナスだったのに対し、GTmatrixでは18ポイントの上昇。「YSlow Score」「Page Load Time」に関しては、マイナス影響だったのに対して、「Total Page Size」は100分の3MBですが、小さく認識されています。「Requests」の数が増えているのは、Jetpackによる命令文が増えていますので微増はいたしかたないでしょう。

それにしても、「Page Load Time」で約2秒の増加は頂けません。この「「Page Load Time」」というのは、本来の読み込みスピード(サイトの表示にかかる時間)ではありません。なぜなら、この数字は、アクセス端末のネット回線事情に左右されますので、目安として判断するべき数字なのです。

では、この基本サーバー(さくらサーバー)の計測結果Before-Afterをもとに他の4サーバーの計測結果を次のページから見ていくことにしましょう。

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