WordPressの高速表示を実現するのにもっともふさわしいサーバーは、どこか!

この検証は、本サイトのコピーサイトを検索エンジンが認識しないような設定で、他の4サーバーにコピーサイトを設置し、比較検証を行います。今回、比較に用いたレンタルサーバーは…

  1. さくらサーバー:スタンダードプラン:月額500円(本サイト)
  2. WebARENA:SuiteX V2(子ドメイン仕様):月額1,361円
  3. ロリポップ:スタンダード(旧:チカッパプラン):月額500円
  4. お名前.com共用サーバー:SD-01プラン:月額1,300円
  5. X server:X10:月額1,000円

以上の5サイトです。(料金は税別表示、年額一括支払い時の月額換算料金が含まれます)尚、お名前.comのSD-01プランというのは古いプランになります。サイトを見る限り現在、このプランへの申込は受け付けておらずSD-11プランとなるようです。機能内容を比較しましたところ、やはり新しいプランの方が安いし機能も充実しているようです(乗り換えよっかな…汗)

WP高速表示検証サイトの仕様

WordPressの高速表示検証のために用いたのは、本サイトになります。WordPressのバージョンは4.4.2。テーマは公式ディレクトリ内にある「freesia-empire」を使用。「freesia-empire」は無料の海外テンプレートですので、日本語の文字化けやデフォルト使用のままだとリンクエラーなどが起こるため、子テーマを作成しカスタマイズを行っています。ページ数は固定ページ13、投稿ページ(ブログ記事)6の合計19ページです。(この記事を公開する前に比較検証を行っています。このため現在本サイトは20ページとなっています)

プラグインの利用は、セキュリティ用の「Akismet」と日本語麦秋制のための「WP Multibyte Patch」のみを使用。WordPress高速化のためのプラグインやキャッシュ系プラグイン、SEO系のプラグインの利用は一切ありません(追加記事にて、それぞれの要素を加えた際のデータに関しては随時追加記事としてアップします)。

また、デフォルトサイトのみGTを導入しています。

WP高速表示比較検証ツール

WordPressの高速表示検証にはGoogleの「PageSpeed Insights」とGTmatrixを利用しました。

デフォルトサイトとなる本サイトは「さくらインターネットの共用サーバー:スタンダードプラン」になります。それぞれのツールでの検証結果は以下の通りです。さくらサーバーのPHPバージョンは5.6。WordPress高速化に貢献するオプションはありません。

Google PageSpeed Insights(GPSI)検証結果

さくらサーバーでの調査結果(モバイル)

sakura-mobi

さくらサーバーでの調査結果(PC)

sakura-pc

モバイル版の検証では【修正が必要】な項目としてJavaScriptで6ファイル、cssファイルで5ファイルの計11ファイルが指摘を受けました。【修正を考慮】に関しては以下の通りの指摘を受けました。

  1. ブラウザのキャッシュ:11ファイル
  2. サーバーの応答時間を短縮する:サーバーの応答時間「0.62 秒」
  3. キャッシュを最適化すると40.7KB、86%改善
  4. CSS を縮小する:3filesで26.1KB、26%改善
  5. HTMLを縮小する:5.1KB、18%改善

パソコン版の検証では【修正が必要】な項目としてJavaScriptで8ファイル、cssファイルで4ファイルの計12ファイルが指摘を受け、画像に関しては8ファイルの圧縮を指摘され、サイト自体も圧縮しろと言われちゃいました。これらを圧縮すると転送ファイルが271.1KB(76%)削減できるとのことでした。【修正を考慮】に関しては上記と同様の指摘を受けました。

GTmatrixでの検証結果

本サイトの調査結果(GTmatrix)

WP高速表示比較サーバーでの検証結果

各サーバーの設定はデフォルト設定。WordPress高速表示に貢献すると考えられるPHPのバージョンは以下の通りです。正確な検証をするためにはphpバージョンを揃えるべきですが、設定変更ができなかったり手間がかかり過ぎるため、各サービスでのデフォルトバージョンにて検証を行いました。

  • さくらサーバー:php5.6
  • WebARENA:5.1
  • ロリポップ:5.4(CGI版)
  • お名前.com:5.5.3
  • X server:5.6.18

基本的にphpのバージョンはより新しい方が速いと言われますが、このあたりも各サーバー会社が設定しているサーバーの仕様によって変化します。X serverには、無料のオプションでWordPress高速化に貢献する「mod_pagespeed設定」や「PHP高速化設定(FastCGI化)」が備わっています。デフォルト仕様のまま後者を「OFF」に切り替えることはできません。ですので、まずは前者「mod_pagespeed」だけを「OFF」の状態で検証し、その次に「ON」に切り替え、この機能を使うことで、どのような改善が行われ、どれだけの数値がアップするのかを検証してみたいと思います。

ここでは、まず各レンタルサーバー毎に検証したGPSI結果を掲載し、次に4サーバーをまとめて検証したGTmatrixの結果を掲載します。

icon-wWebARENA suiteX V2のGPSI検証結果

webarena-mobi

【修正が必要】では、同じ項目が同じ数だけ指摘されて、改善すると267.9KB(76%)、4KBほどの差異を確認できます。【修正を考慮】に関しては、ブラウザキャッシュの指摘画像として10ファイルと基準サイトより1つ少ない指摘があり、これは「woffファイル(Webフォント系のファイル)」が、ここではしてきたい障害になっていました。

サーバーの応答時間は「0.30秒」と0.32秒ほど速いことが分かりました。画像を最適化すると改善できるバイト数は同様の40.7KB(86%)。CSSを縮小すると21.7KB(22%)削減できると4%ほど小さくなっているのが分かります。HTMLに関しては、4.9KB(17%)削減できるとの指摘ですので、ここでも1%小さくなっているのが分かります。

パソコン版の検証結果は以下の通りです。

webarena-pc

icon-yロリポップ:スタンダード(旧:チカッパプラン)のGPSI検証結果

lolipop-mobi

ロリポップ(スタンダードプラン)でのGPIS検証結果はデフォルト設定では5サーバーの中で最高の評価を得ました。しかし、【修正が必要】では、同じ項目が同じ数だけ指摘され、サーバーの応答時間は「1秒」かかっているため【修正が必要】の項目で指摘を受けました。しかし、【修正を考慮】に関してを見ていくと、キャッシュの指摘では、woffの指摘はなく10個の画像ファイルが指摘され、改善すると削除されるのは24KB(78%)。CSSは4.1KB(24%)、HTMLは676バイト(11%)と、かなり小さく評価されています。

さすが、プラン名を変更した後機能を充実させ、詳細ページにも「独自技術によってWordPressを安定・高速化できる環境」の記載を加えているだけのことはあります。

lolipop-pc

icon-qお名前.com 共用サーバーsd-01のGPSI検証結果

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お名前.comのサーバーでは、モバイル版調査でもっとも悪い評価が出ました。詳細を見ていくと圧縮すると改善されるJavaScriptとCSSは267KB(75%)、サーバーの応答時間は「0.75秒」キャッシュ系で指摘されたファイル数は11。このサーバーでもwoffファイルが指摘の対象となっており、、改善データ量は40.9KB(85%)。CSSを縮小すると21.7KB(22%)、HTMLでは5KB(18%)減らすことができます。パソコン版の指摘も60/100とさくらサーバーと同等でした。

onamaecom-pc

icon-aXserver X10:デフォルト設定のGPSI検証結果

xserver-mobi

エックスサーバーのデフォルト設定では、ロリポップに引けを取るものの、他の3サーバーよりも評価は高く60/100。指摘箇所はと言うと【修正が必要】では、圧縮可能データ量が270.3KB(76%)とさくらサーバーとほとんどかわりはありませんが、キャッシュを指摘されたファイルにwoffは含まれず、画像も8個と少なくなっていました。画像を最適化すると改善できるデータ量は29.6KB(85%)、CSSでは26.1KB(26%)、HTMLでは4.8KB(18%)という結果でした。サイトの応答時間に関して指摘がありませんでしたの、どうやらこの5つのサーバーの中でサイト応答時間は、もっとも速いレンタルサーバーと言えそうです。

xserver-pc

ここで、忘れてはいけないのが、今回WordPress高速化の比較検証をするにあたって、WPの高速表示をウリにしているサーバーは、先にご紹介したロリポップのスタンダードプランと、このX serverだということです。第1回目の検証では各レンタルサーバーで有料オプションを利用しないとことを条件にしていますが、エックスサーバーでは無料で高速表示可能なオプションが付いていますので、これを使わない方はいらっしゃらないでしょう。ただ、既に1つ目の高速表示に貢献する「PHP高速化設定(FastCGI化)」は「ON」になっているのです。弊社がこのサーバーを利用した当時はこの機能に魅力を感じたのですが、なんと残念な結果だったということが判明しました。

しかし、現在は機能が追加され「mod_pagespeed」を「ON」にすることができます。その検証結果が次の通りです。

icon-hXserverのmod_pagespeedを「ON」

xserver-on-mobi

「mod_pagespeed」を「ON」にすると圧倒的な結果がでました。【修正が必要】な項目は、CSSは5個と変更はありませんがJavaScriptは3個に減少しました。詳しく見てみると、他のレンタルサーバー(エックスサーバーで「mod_pagespeed」OFFの場合も含む)で指摘されていた6つのJavaScriptはサイト上から削除され、その代わりに差し込まれた3つのJavaScriptに対して修正の指摘が行われていました。またロリポップ以外のサーバーでは「圧縮を有効にする」の項目は、この【修正が必要】の欄に掲載されていましたが、このmod_pagespeed設定「ON」の場合では【修正を考慮】へと軽減されていました。サーバーの応答時間に関する指摘はなく、ロリポップ:スタンダードプラン同様に充分に短い対応時間を確保できているようです。

画像を最適化することで圧縮できるデータ量は23KB(77%)、CSSに関しては4.1KB(24%)と他のレンタルサーバとの違いはありませんが、HTMLに関する項目がなく、これはコード内のインラインJavaScriptなどが、この設定によって最適化されたことを物語っています。

xserver-on-pc

GTmatrix総合比較

最後に、GTmatrixでの調査結果を見てみましょう。

デフォルトサイトとなるさくらサーバーの結果がこちら。

本サイトの調査結果(GTmatrix)

その他4サーバー(エックスサーバーは「mod_pagespeed設定OFF」)での結果がこちら

4server-gt

左から「WebARENA」「ロリポップ」「お名前.com共用サーバー」「エックスサーバー」の順です。各数値は上から「PageSpeed Grade」「YSlow Grade」「Page load time」「Total page size」「Total # of requests」となっています。最後にエックスサーバーの「mod_pagespeed設定」をONにした場合がこちら。

GTmatrix-xserver-set-on1

結果的に、エックスサーバーで、「mod_pagespeed設定」をONにした場合が、総合的に好評かを得ているもののGTmatrixの「Page load time(ページの読み込み時間)」では、お名前.com共用サーバーが1位という結果になりました。

今回調査に用いた当サイトでは、プラグインはほとんど使っていませんので、今後プラグインを追加していった際にこの順位がどのように変化するのか、また変化しないのかを注目してみたいと思います。



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